正月、電動車いすで、

 

厄払いに行ったとき

 

村上健一(東京・町田市)

 

 

 

 先日、こんなことがありました。

  今年、大厄にあたり、厄払いで地元の神社へ。神社の社殿へは階段が数段あったはず。

  電動車いすに乗って生活している私ですから、行けばひと騒動あるだろうと躊躇っていたのですが、大厄というのも気になって、やっぱり向かったのでした。

到着後、社殿を一周見渡し、中へ入るスロープなどがないことを確認。

神社の脇の駐車場に、車払いの方はこちらでという案内を見たので、最悪ここで形だけでも厄払いか、車いすの車払いでもしてもらうかなどと、自分なりに笑える落ちも見つけたところで、いざ受付へ。

「大厄の厄払いをお願いしたくて来たのですが」

受付に座っていた人は私を見ると、首を伸ばしてのぞき込み。

「少々お待ちください」

受付の奥では、さてどうしたものかと話し合いがされているご様子。

数人が、受付のある建物から出て行きました。

ある人は、神社の本殿を確認しに行ったようです。

またある人は、僕の車いすの具合を少し遠くから確認し、「大きいな」などとつぶやいているようでした。その人たちが戻ると、受付の奥も慌ただしくなってきました。

こうなるよねとは思っていたので。

「あの~、出直しましょうか? あるいは

「大丈夫です。もう少しだけ相談させてください」

ついには祈祷師さんや巫女さんらも集まり、あーでもない、こーでもないと。

いやぁ、やっぱり大ごとだ。

まぁ事前に連絡もしていなかったし、ここは少し引いてみよう。

「あの~、車払いはそこの駐車場で行うんですよね? そこで払ってもらうわけには

「いえいえ外は寒いですし、もう少々お待ちくださいね」

 駐車場ではどうだこうだという声が奥から聞こえた後、しばらくして。

「今、板をお持ちしますので」

「え、板? 板があるんですか?」

すると神職さんたち数人が、えっさほいさと数枚の板のようなものを運んできました。

「これでどうですか?」

「これ駐車場の看板じゃないですか! まさかスロープにですか?」

笑顔でうなづく神職さん。

「いやバチが当たりますよ、割れちゃいます。仮にこれが頑丈な板だとしても長さが足りないです」

別の神職さんが手を挙げます。

「では大急ぎで物置を片付けますので、そこでいかがでしょう?」

「それも申し訳ないですよ、僕は外で全然構わないですよ」

すると巫女さんのひとりが。

「現在数名の巫女がおります。巫女は若くて力もありますし、何名いたらこの車いすは持ち上げられますか?」

この提案にはびっくり。神職さん達は皆ご高齢、なるほど、巫女さんに神輿のように運んでもらって、ミコにミコしでこりゃ年の初めから縁起が

「いやいやいやっ、やめましょう。ケガさせちゃったら大変です」

そうこうしていると祈祷師さんが。

「では私がここまで降りて来てお払いいたしましょう、外でもよろしいですか?」

「はい、ありがたいです」

 

青空の下の公開厄払い。

社殿の中の様子が見えるように、普段は閉じている扉を開けてお払い開始。

お払いの言葉が聞こえないからと、先ほどの巫女さんが私の後ろについて解説を。

いいんです、これが一番平和な形です。

祈祷師さんが僕の前まで降りて来てシャンシャンシャン。

最後に巫女さんにお神酒を飲ませてもらって、厄払いは無事終了。

それにしても神社の皆さんには、本当に感謝。

いやぁ寒空の下でしたが、温かい、なかなかメモリアルな厄払いとなりました。

―という体験談をFACEBOOKにアップしたんです。

するとある人が、「両者建設的な対話がなされて、しっかり合理的配慮をしてもらえましたね、いいお話です」と、コメントを寄せて来たのです。

 

 ちょうど榎本さんから春討で「障害者差別解消法」「合理的配慮」をテーマにしゃべってほしいと言われ、放っておいてくれよ、合理的配慮なんて意識して生活していない-と

逃げていた最中の出来事。

 私はコメントをもらうまで合理的配慮の合の字も意識していなかったし、むしろ、久し振りに街中で、ごちゃごちゃとせめぎ合ったぞと思って、まだまだ世の中捨てたもんじゃない、あったかいよってアピールもしたくてFACEBOOKにアップしたつもりだったので、ショックでショックで。

 春討のテーマはその後「バリアフリー化の現状を歩く」に変わったようですが、これは逃げずに一度向き合ってみないとなと思うきっかけとなりました。

 

 同じくお話をする今泉さんは,大学の先輩で,私の師匠的な存在です。私が学内で授業を受けようとするも,車いすで階段を越えられず(学生の手を借りて持ち上げてもらうやり方)、部室へ行くといつも煙草をふかしていた先輩です。目ぇ見えないのに上手に(見る人によっては危なっかしくて仕方がないようですが)煙草に火を付ける人だなぁ、これが先輩の第一印象。煙突を立てながら先輩は、「まぁそんな日もあるさ」と。「介助を頼む時もがっついて頼んだらビビられるよ、うまく行きゃラッキー、うまく行かなきゃまた次でってくらいでいいんじゃない」「カップルに頼んでみな、男は女の前ではかっこいいとこ見せようとするもんだよ

  今泉さんからは、学生生活の送り方(サボり方)と介助を頼む時の距離感、それと煙草を教わりました(笑)。当時僕はまだ手動の車いすでしたが、目の見えない今泉さんが僕を押し,僕が目となって、いろんなところに遊びに行ったりもしたものでした。

  そんな今泉さんと篠原さんとの語り合い。篠原さんは僕のゼミの担当教員であり、入学前の面接の時から学内生活も、その後もずーっとご指導いただき、昨今では,昨年、私の結婚式の時にこれでもかってくらい熱く長い乾杯の音頭を取っていただいた御仁です。

 「ゴチャゴチャと居合う中のせめぎあいの関係性こそ」を学生生活の中で私が経験していった,議論し合った時代に,とても近くにいた二人との対談。内輪な雑談にならないか心配ではありますが、とても楽しみでもあります。

 「合理的排除」、あっ、いや「合理的配慮」でしたね。私は好かんです、この名称。どんなものなんでしょうか。

 当日はよろしくお願いいたします。

 

 

 

 2月5日(日) 人権講座を開催しました。 ステップワン作業所に 鈴木健一伊勢市長にお越し頂き、「これからの福祉」についてをお話を頂きました。 

 

 お話を聞かせて頂いて感じた事があります。鈴木市長はとても福祉に力を入れていると思いました。「福祉の人材育成」「現場の声を!」この2点がとても印象深く残っています。私自身のことも含めて、人材育成はとても大切だと思います。人を育てる事はとてもとても難しいです。毎日が手探りのような状態ですが、「人材育成」なくしては将来の展望がないと考えます。

 次に「現場の声」を大事にする事によってよりよい支援に結びついてくるのではないかと思います。果たしてそれができているのか考えていきたいと思います。

最後に、コミニューケーションが難しい方の気持ちも大事にしたいと思いました。

 本当に今日はありがとうございました。

 

 

 

研修報告

研修名 えんぴつの家

場所  神戸市三宮

日にち H28.5.16

 

研修内容

・パン工場の見学

・自立センター見学

・ケアホームの見学

・「えんぴつの家」の設立についての説明を聞く。

 

 

職員の感想

Aさん

・ 利用者の方が全員で楽しめるように、支援員の全員が同じ方向で進んでいけるようにする事が大切だと思いました。今後は若いボランティアさんの力がとても大切だと思いました。生活の中で一つでも出来る事を増やしていく、地域に出かけ利用者さんの事を1人でも多くの人に知ってもらいたいと思いました。

 

Bさん

・ 松村さんの揺るぎない信念が利用者・支援員全体に伝わっており、上手く運営されているのだと思いました。

 

Cさん

・ ボランティアさんを増やしていきたいと思いました。

 

Dさん

・ 障がい者が当たり前の生活をするという事は、難しく複雑な事なのか・簡単でシンプルな事なのだろうか。

これからも利用者の笑顔がたくさんみれるように過ごしていきたい。

 

Eさん

・ たくさんの人数だから出来る事、少人数だからこそできる事、規模や環境は違っていても、今のステップワンに足りない事、一番大事な事は何かについて考えさられました。

1人ひとりが自信を持ち力強く笑顔のある姿が印象的でした。

 

Fさん

・ 今、できる事は一体、なんだろか?やれる事はどんどんやっていきたいと思いました。その為には、様々な方のご協力・ご支援が必要だと感じました。とても良い経験となりました。

 

  5月15日(日)の新道のお店「すてっぷわん12周年記念バザー」の代休を利用して、16日(月)に職員研修で神戸に行ってきました。ステップワン作業所を立ち上げる時、お手本としようと思ったのが「えんぴつの家」でした。当時は学校の先生をしてみえた松村敏明さんを訪ねてステップワンの何人かで見学に行きました。作業所を立ち上げるかどうかで迷っていた頃、東京の北村小夜さんから「いいとこさがしよりは、いいとこを作ったほうが良い」と言われ、その言葉を頼りに動き始めた30年近く前のことです  

 久しぶりにお会いした松村さんはとてもお元気で、「えんぴつの家」の歴史などをお話しいただいた後、パン工場、自立センター、グループホームなど数か所を案内していただきました。職員の体制が大きく一変した今のステップワンにとって、とても意義深い研修になりました。何よりも松村さんの姿勢そのものに感銘を受けたようです。感想や報告は随時、掲載していきたいと思います。

 

 

 

ステップンが原点としている場所

神戸にある「えんぴつの家」です。

 

「地域でともにいきる」事を大切にしている場所です。

 

原点を大切にし、活動していきたいと思います。

今後もご支援・ご協力よろしくお願いします。

 

 

 

今後も研修報告を更新していきます。